テニス最強世代Big4(Big3)の強さ徹底解説

選手解説

テニス観戦をする方であれば一度は聞いたことのある「Big4」。2000年~2020年あたりをたった4人で占領した偉大なレジェンド4人を指してこのように呼んでいます。
この記事ではそもそもBig4とはなにか、何がすごかったのかを徹底的に解説します。

Big4とは何か

Big4とはそもそも何か?

テニス界を支配した「ロジャー・フェデラー」「ラファエル・ナダル」「ノバク・ジョコビッチ」「アンディ・マレー」の4人自体、もしくは彼らが支配していた時代そのものを指します。

Big4の凄さを語る前に、テニスの大会の作りを簡単に説明

Big4の凄さを語る際はグランドスラムという年4回ある大会の結果で語ることが多いです。そもそもテニス界の大会がどういった構成になっているかを凄さを語る前に簡単にご説明します。

テニスの大会はグレード別に大きく分けて6階層になっています。
ChallengerとFuturesは下部大会と呼ばれたりもしており、世界ランキングが100位に満たない選手が上位大会に出場するために必要なランキングポイントを稼ぐ場になっています。
ATP250からは一気に出場選手のレベルが上がっていき、GlandSlamはその最高峰の大会になっています。GlandSlamはテニス生涯で1度でも優勝できれば一生テニスだけで食べていけるレベルです。

Big4はどれくらい凄いのか

そんな世界最高峰の選手が集うグランドスラムの2005年~2020年までのグランドスラム決勝戦は4大会×16年=64試合あるのですが、この中でBig4が絡まなかった決勝戦がなんとたったの3試合しかありません

テニス選手は遠征が多く、かつ試合間隔がかなり短いこともあり、故障したりベストコンディションで大会に臨むこと自体かなり難しいスポーツなはずなのですが、Big4はそんな事お構いなしにとにかく誰かは少なくとも決勝戦に関係しているという状態であり続けた存在です。

ここまでこの4人が強いと、グランドスラムの準決勝がBig4だけということもザラで、またこの4人か・・・と いにしえのテニス観戦者は特に2010年代は嘆きながら観戦をしていました。

Big4が残した功績

それぞれの選手がその強烈な個性を活かし、唯一無二の功績をテニス界に残しています。それぞれの選手がテニス界にもたらした各戦術はその後のテニス界のスタンダードになりました。

ロジャー・フェデラーの残した功績

フェデラーはそれまでの男子テニス界の常識「スピードが速くて回転量の多いボールをしっかりと叩き込む」を破壊し、常識外の高テンポで試合を展開し、エースを量産するプレースタイルを確立しました。

フェデラー登場当初は誰もこの展開についてこれず、文字通りテニス界を支配しました。フェデラーがもたらした高テンポのテニスは2020年代現在ようやくテニス界のスタンダードになりつつあります。約20年くらいテニス界に先駆けた展開をフェデラーはしていたことになります。

もっと細かい情報については、個別記事の「ロジャーフェデラーの強さ徹底解説~伝説のオールラウンダー~」にて記載しておりますので興味があればご覧ください!

ラファエル・ナダルの残した功績

フェデラーが男子テニス界を占領した2000年台、当初はクレーコート限定ではありましたが、フェデラーに対抗することのできる選手がいました。それがラファエル・ナダルです。

徹底的にテンポを上げるフェデラーに対して、ナダルは伝統的なスペインテニスをさらにレベルアップさせた「もっとボールスピードが速く・もっと回転量の多い」ボールを使い、フェデラーの唯一の弱点バックの高い打点を強いボールで徹底的につくことで対抗しました。ナダルは当時一切の弱点がないと思われていたフェデラーを倒す方法を世に知らしめました。

フェデラーが超攻撃型の選手であったことに対し、デビュー当初のナダルはヘビースピンとカウンターを軸にした超守備型選手で2選手のプレースタイルのコントラストが非常に試合映えするものでした。

ノバク・ジョコビッチの残した功績

フェデラー・ナダル2強時代は約5年続きましたが、フェデラーの徹底的なハイテンポの展開、ナダルの徹底的なバックを突く攻撃に対抗できる第3の選手はなかなか現れませんでした。この二つの相反する二つのプレースタイルがあまりにも異なり、かつどちらも非常に完成されたハイレベルな戦術であったためです。

そのどちらにも対抗できる選手として2008年ごろから現れたのがノバク・ジョコビッチです。基本的には早いテンポを得意とする選手でありながら、非常に正確性の高いストロークをフォア・バックともに武器としていたことからナダルの力強いストロークにもがっぷり四つで相手ができる選手でした。

特にバックハンドの技術は歴代含めてもトップの選手で、ナダルを相手にするためには高い打点のバックハンドが必要であること、その配球はどのようにすべきであるかを全世界に知らしめたプレイヤーです。

もっと細かい情報については、個別記事の「ノバクジョコビッチの強さ徹底解説~最強のテニスマシーン~」にて記載しておりますので興味があればご覧ください!

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